タカシはジンから呼び出され、それに従って総支部の二階へと、足を運んだ。
むしろ誰よりも好きだったといえるだろう。
話ってなんですか?」 「おお、来たかタカシ。
以前取引してた所も含めれば20件は超えると思うぞ?」 (なんでこの人道場なんかやってんだろ? もう専業農家になった方がいいんじゃね?) 農家として大成功を収めていると言える父だが、本人は決して農家ではないといつも豪語している。
地元の村から徒歩とバスで約2時間半程かけて首都中央駅前に到着したタカシは、駅から少し離れた所にある共和国遊撃士協会総支部の前で佇んでいた。
実際に父の付き添いで首都へ行った際、父の野菜を使って飲食店を経営している人から「君のお父さんが作る野菜は本当に凄いよ。